君がいれば
嫌だ嫌だと思っている事こそ案外早くきてしまうもので…
ただ今駅前のカフェ"アンジュ"にいるのです。
『で?なにがあったの?』
アイスコーヒーをストローで掻き混ぜながら玲奈は目を輝かせて聞いてきた。
《ホントに恋愛話大好きなんだから……;;》
私は仕方なく今日の出来事を玲奈に話し始めた。
━━━……
「へぇ~月野君って喋るとそんな感じなんだあ~」
『意外だよね…てかムカつくよね!!』
私は握り拳を作って軽く机を叩いた。
「意外っていうか…彼、極度の女嫌いで女とは喋るとしても一言二言らしいよ。そんなに会話したのは奈緒が初めてなんじゃない?」
……………
《え!?そうなの?いや…でも…》
『折角長く話せてもあんな会話なら全く意味ないんですけど…』
「まあ、確かにね(笑)」