君がいれば


『私はただ単にサボろうと思って…保健室行こうとしたけど追い出されると嫌だから無難に中庭にしようとした訳で…決ッして!!決ッして!!あんたがいると思ってきたわけじゃないからね!!勘違いしないでよ!!』


長々と詳しく力説を終えた私は、ぜえぜえと息を吐きながら人差し指で月野君の顔を指した。



《いや…ちょっと待て?こんな長々と説明してたら逆に怪しいんじゃ…》


もしかして逆効果だったかも…



と悶々と頭を抱えながら考える私に対して彼が言った言葉は





「いや、んなこと微塵も思ってねーから」




とあっさりしたものだった。
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