君がいれば
『え!!いや、あの…なんか熱っぽくて!あははッ』
「はあ!?おまッ電話してくれたら迎えに行ったのに!!大丈夫か!?熱測ったか!?」
目を見開き、私の肩に手を添えてぐわんぐわんと前後に揺らす。
…圭兄は極度のシスコンだ。
「というか…よく見たらお前顔真っ赤じゃねえか!早く着替えて寝ろ!!」
と肩をグイグイ押され部屋に押し込まれた。
《圭兄…顔が赤いのは熱じゃなくて…熱じゃなくて…》
ボンッ!!!
《何思い出してんだあたし!!あ~~~もう寝よ!!》
ボフッと布団に入り、なんか欲しいものあるか??薬飲むか??など部屋の外で聞いてくる圭兄を無視し、眠りについた。