君がいれば

『え!!いや、あの…なんか熱っぽくて!あははッ』


「はあ!?おまッ電話してくれたら迎えに行ったのに!!大丈夫か!?熱測ったか!?」


目を見開き、私の肩に手を添えてぐわんぐわんと前後に揺らす。



…圭兄は極度のシスコンだ。


「というか…よく見たらお前顔真っ赤じゃねえか!早く着替えて寝ろ!!」


と肩をグイグイ押され部屋に押し込まれた。




《圭兄…顔が赤いのは熱じゃなくて…熱じゃなくて…》






ボンッ!!!





《何思い出してんだあたし!!あ~~~もう寝よ!!》



ボフッと布団に入り、なんか欲しいものあるか??薬飲むか??など部屋の外で聞いてくる圭兄を無視し、眠りについた。
< 26 / 35 >

この作品をシェア

pagetop