君がいれば
そもそも私は恋愛って
なんなのかよくわからない…
中学の時も誰かを"好き"だと思ったことはない。
周りの友達はみんな恋をしていたけれど私にはみんなの気持ちがよく分からなかった。
私もいつかみんなと同じ気持ちになれたら…


はあ~…


(さて、玲奈の追求から逃げるために教室出たのはいいけど…どこ行こ…眠いし保健室でも行くかな?)


私は北側の渡りに向かった。


保健室は中庭の向こうにあって私のクラスからは遠い。
だから私はいつも近道して行っている。
入学してからすぐ校舎探検したときに発見したんだよね♪

北側の渡りから飛び降りれば中庭の端に出るからわざわざ階段使って遠回りしなくても済む。


飛び降りるのは危ないって思うかもしれないけど渡りはそこまで高くないし、毎日走ったりして足を鍛えてるから
足を捻挫する心配もなし!!

まあ近道と呼べるかはわかんないけど(苦笑)


しばらく歩いて北側の渡りに着いた。


手すりに手をかけ
塀に足をかけて…


《せーのッッ》


勢いよく蹴りスタッと着地





のはずが………






『え!!ちょっと!!どいてーッ!!!』





ドンッ

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