君がいれば
「ふーん…で?なんでそんなこと聞いてくんの?」


『え…いやちょっとイメージと違うなあ~ってあはは~』


私がそう言うと彼はニヤッと笑って近付いてきた。


「どんなイメージだったわけ?」


彼の整った顔がどんどん近付いてくる。



《こんな至近距離で見るのはやばいってー!!(汗)》



『え…いや…あの…』



私の混乱を無視し彼の顔は容赦なく私に近付いてきて…



《キッキスされる!?》



思わずおもいっきり目を瞑った。



━━━━━━………



「バーカ、キスなんかするかよ。何目瞑ってんの。」




今まで生きてきた人生の中でこんなに恥ずかしい瞬間があっただろうか。



『っ~~~~!!』



「じゃーな自意識過剰女」



彼はふんッと鼻で笑って校舎の中に消えていった。



『こんッのクソ男ーッ!!』
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