人の手相をいじって何が面白いねん。
赤井が



気付いた。





「それ何?」




「なんでもないわ。

こうすると勉強に集中


出来るのよ」



理由にならないような返事をした。





「初めて見るけど、


名前は」




「人に聞く前に、


貴方から言いなさいよ」




「そうか。


俺は赤井和樹。


よろしく」





ニコッと笑うと白い歯が



眩しい。




「薄井美希。



よろしくね」



と、早紀は偽名を名乗った。
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