人の手相をいじって何が面白いねん。
「やっぱり


ここにいたんだ」



明美が早紀を見つけて言った。





「なんだ



吾郎と一緒だったのか」




明美は早紀の目が




潤んでいるのを見た。




「吾郎、


早紀ちゃんに


何かしたのね」





明美が凄い剣幕で



足立に詰め寄った。



「誤解だよ。


明美ちゃん」



足立が慌てて手を振った。



「明美、


なんでもないのよ」



早紀は明美の腕を引っ張った。
< 122 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop