人の手相をいじって何が面白いねん。
「早紀、





あなた何か




隠しているでしょう」



明美が早紀を覗き込んだ。






「別に」





「嘘ね。



早紀は何かあるとここに来るよね。



隠しても




無駄よ」



明美には見透かされている。





でも、





また危険な目には遭わせられない。




「あなた。



あのしっくりいかなかった日から




おかしいよ」



と、明美が言った。
< 124 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop