人の手相をいじって何が面白いねん。
第十六線
占いの館を出ると
完全に日が暮れていた。
ずっと黙っていたカッパが
話しかけてきた。
「早速、
作戦を立てなくてはいけませんね」
「そうね。
ところで、
里子さんのチップはどうだったの」
と、早紀は聞いた。
「明美さんと同じタイプです。
ただし、
首の頸骨の近くにあるので、
取り出すには手術しかないでしょう。
簡易装置では、
間違えば半身不随になってしまいます」
「それじゃあ。
取り出すのは無理なんだ」
明美がため息をついた。
「里子さんには
車があるから
色々協力して欲しいことがあります」
と、カッパが言った。
早紀は
帰る途中で明美と別れた。
完全に日が暮れていた。
ずっと黙っていたカッパが
話しかけてきた。
「早速、
作戦を立てなくてはいけませんね」
「そうね。
ところで、
里子さんのチップはどうだったの」
と、早紀は聞いた。
「明美さんと同じタイプです。
ただし、
首の頸骨の近くにあるので、
取り出すには手術しかないでしょう。
簡易装置では、
間違えば半身不随になってしまいます」
「それじゃあ。
取り出すのは無理なんだ」
明美がため息をついた。
「里子さんには
車があるから
色々協力して欲しいことがあります」
と、カッパが言った。
早紀は
帰る途中で明美と別れた。