人の手相をいじって何が面白いねん。
早紀とカッパは



屋敷の反対側に急いだ。





「ここらでいいでしょう。




後は騒ぎが起きるのを




待ちましょう」



と、カッパが言った。





間もなく




屋敷の中から騒がしい音がした。





「早紀さん。



私たちも



行きましょう」





早紀はその場でジャンプした。





簡単に



壁の上に飛び乗れた。





身を縮めて屋敷の中を見たが


誰もいなかった。






「カメレオンモードにして下さい。


見えなくなります」




早紀が腕のダイアルを回すと


周囲に溶け込んだ。
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