人の手相をいじって何が面白いねん。
そのやり取りを




会長が聞いていた。





「佐原。


また、


記憶を消して




帰すのか」




「いえ。


今度は

赤井和樹にしたように

制御用のチップを埋めて

逆らえないように


してしまいましょう」





「それがいい。




何回も押し込まれるのは



気分が悪いでの」







「赤井和樹に


チップを埋めたのは


あなた達だったのね」





「それが悪いか?



あいつは将来


邪魔になるからな。




そうだろう



佐原」






佐原が頷いた。
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