人の手相をいじって何が面白いねん。
「本物の里子なら



そこにいるわ」





佐原が合図すると、扉が開き、



中から里子が出てきた。



一緒に博報堂も居た。



二人は椅子に手枷と足枷をされていた。


頭には電極の付いたヘッドギアをしていた。






「結構、関係者が多いから


記憶の整合性をとるのが大変なのよ。



こっちも時空法上、勝手に人を殺せないから、



記憶操作をするんだけど面倒でねぇ。





まだ、


あの二人は処理が済んでないのよ。




あなたに言われたように
死相線の記憶も消しておいて

あげるわ」



と、佐原が言った。
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