人の手相をいじって何が面白いねん。
「でも、


それが正しい歴史じゃ


ないの」




「じゃあ


今のこの時が嘘だと言うの。




決まった歴史なんかないのよ。




その時の気分でどうにでもなるのよ」





佐原は早紀の顎を引き上げた。





「早紀さん。


力を出して下さい」



カッパの声が聞こえた。
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