人の手相をいじって何が面白いねん。

教室に入ると




数人の人だかりが




できていた。






真ん中に居たのは





赤井だった。





「赤井君すごい。



次の問題も教えて…」





と、言う女子の声が聞こえてきた。





「早紀ちゃん





ここ空いてるよ」





赤井が手を振っていた。





『全く





デリカシー無いんだから、





行ける訳ないでしょ』




早紀が躊躇していると




明美が早紀の手を引いて





赤井の席に行った。





「私、早紀の友達で、


明美って言います。」





明美は赤井の隣りに座ると



しゃべりはじめた。




早紀も仕方なく




明美の隣りの席に座った。





明美が赤井を質問攻めにしていた。



その勢いに赤井の周りにいた女子たちは



居なくなった。