人の手相をいじって何が面白いねん。
三人は昼に



横浜に着いた。





地図を見ながら歩いた。





だんだん細い路地に入って行った。








バタバタと走る人影が近づいて来た。




早紀はそれが偽占い師だと気づき




指さした。




「あの人!」




赤井と明美が




その女を見た。




女は早紀に気づいて



右手の路地に入った。





直ぐに赤井が




女の後を追いかけ始めた。





早紀と明美も




赤井に続いた。






女の足は



早くはなかった。





赤井との差は



どんどん縮まってきた。





路地を出た所で、



女の行く手に車が止まった。




その車の後部座席のドアが開き、



女はそれに乗った。



車は一気に走り去った。





赤井は側にあった自転車を借りると



車の後を追いかけた。
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