人の手相をいじって何が面白いねん。
博報堂の店は



汚いビルの地下にあった。





床に本が散らばっていた。





「そこらにかけて」



早紀と明美は



適当あった椅子に座った。





「まったく、



泥棒め、



片付ける身にもなれよ」




博報堂はぶつぶつ言いながら



部屋を片付け始めた。





「あ





ぅ」



早紀が声をかけても


博報堂は手を止めなかった。






「ちょっと持ってくれ。



あんた、




献上線を書かれたんだよな」





「はい」





「献上線を無効にしたいんじゃろうが






そんな方法は無いんだな。




なぜか分かるか?」




「いいえ」






「普通に考えてみな。




そんな事できる訳無いだろ。




普通に考えても運を他人にに送れる訳無いだろ」





「でも、





里子さんはそう言ってました」




と、早紀は言った。
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