人の手相をいじって何が面白いねん。
博報堂が片付けを止めて、



早紀に近寄った。





「どれ、




手を見せてみろ」




早紀が手のひらをみせた。




「献上線なんか




元々無いんじゃ」




早紀はどうしていいか分からなかった。






「あれは



方便。




本当は




死相線なんだな。



あんたはそれを書かれたたんだ。





最近、事故とか病気とかしなかったか」




「そういえば、



事故に遭いそうになりました」




「そうだろう。



書かれてからそうなったよな」





「はい。



二度ほど」





「これを書いた奴は



あんたを殺したいんじゃよ。





心あたりは無いか」





早紀は頭を横に振った。

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