人の手相をいじって何が面白いねん。
十階に着いた。





「ねぇ。



どうするの」




「ここからは



別れて探そう。




怪しい部屋があったら携帯に知らせくれ。





無理はするなよ」





「うん」



早紀は返事した。






「俺はこの階を調べるから、



早紀ちゃんは11階、


明美ちゃんは12階を調べてくれ、





終わったら、階段で待ち合わせよう」





打ち合わせが済むと

早紀は上の階に向かった。





途中で振り向いて赤井を見ると、


彼が親指を立てた。
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