人の手相をいじって何が面白いねん。
第二線
次の日の朝


早紀が教室の席に座っていると





明美が登校してきた。





「昨日はごめんね」






「なにが?」




「占いだけど、



 里子さん、


 忙しくてダメだって」




「里子って



 誰 ?」



「叔母さんのことよ。


 叔母さん、


 まだ、


 若いから里子さんって呼ばないと怒られるのよ」



「そう。



 でも、



 昨日みてもらったよ。



 ほら。



 そして、これ運が良くなるって



 書いて貰ったのよ」






早紀は手のひらの黒い線を見せた。



「早紀。




 一体、誰に見て貰ったの?



 昨日、里子さんは


 出張鑑定で仙台にいたのよ」

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