人の手相をいじって何が面白いねん。
右手の親指が上になった。





里子がそれを観察した。




「右手を



見せてくれない」




早紀は里子に右手の手のひらを


見せた。





里子は右手が終わると



左手を見た。





里子が何か考えているようだった。







「若宮さん。




あなたの手相には





献上線があるわ。



この線はなかなか見られないわね」






「献上線とは




 何ですか」





「献上線は・・・」




献上線は運を奪って、


それを領主線の持ち主が受け取ると説明され、





早紀はがっかりした。
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