人の手相をいじって何が面白いねん。
早紀は里子に



尋ねた。





「何とか




なりませんか?」






里子は考えていた。





「私の師匠の博報堂なら



何とかできるかもしれないわ。





手相を変える術を知っているからね」




早紀は何かこのやり取りを前にもした気がした。






明美が言った。



「伯母さん。



この間から何かおかしくない」




「何が?」




「何て言うか。






忘れている事がありそうなのよ。」
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