人の手相をいじって何が面白いねん。
「だから


さっき横浜に行くなって


言ったのね」





「そういうこと。



横浜に行けば、



敵は早紀ちゃんや明美ちゃん達の記憶が戻ったと思って、



もっと酷いことをしてくる。





それに、




まだ記憶操作をされていないだろう




博報堂もただでは済まないだろう。





最悪は




死相線を消す方法を忘れさせてしまうかもしれないぞ」






「じゃあ。





どうすればいいのよ」





「敵の裏をかくしかない。






色々作戦を考えてみるから、




暫くは普通の生活を



していてくれないか」



赤井は真顔で言った。







早紀が部屋を出ようとすると、



「明美ちゃんや里子さんには今のことを



絶対に話さないでくれ、


彼女達に危害が及ぶと大変だからな」



と、赤井に念を押された。

< 78 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop