LOVE❤MISSION♂禁断のラブゲーム♀
すると突然、手元の携帯が揺れた。
慌てて目をこすり、携帯の画面を見ると―――。
【セリ(閏紫社)】
「・・・っ!!!」
通話ボタンを押す手が震えたが...ここで出なかったら、打ち合わせの時が気まずいし・・と思い、意を決してボタンを押した。
『―――もっしもーし。今、大丈夫?』
いつもと変わらないセリの声に圧倒されつつも、この声に少しだけ優しさを感じた。
「――――あっ...あのぉ。・・・すいません!!!!4月号の表紙も原稿も、まだ出来てません!!!」
『・・・・はいはい、大体そうだろうと分かってるから。あんまり思いつめないことだよ?例の“体験”ってヤツも...あんまり上手くいってないそうだし感じからして...』
「違うんです!!そこは、否定します!!!“体験”してました!!!・・・・・今日までは....」
『今日までって・・・・?』
そこから、今までの経緯をすべてセリに話した。
あの日見た、女の人も騎士の事も、私達の関係も・・・すべて。
それでも私が・・・・騎士にお願いしたという事も。