LOVE❤MISSION♂禁断のラブゲーム♀
何か私は気に触るような発言をしたのだろうか?
そんな事を思っている間も、ずっと如月さんの胸の中。柔らかく、優しい香りが私を包んでいる。
———グイッ
頬を力強く掴まれ上を向かされた。
咄嗟に、“漫画で使えるかも!?”と思ったのは紛れもなく職業病。
目の前には如月さんの整った顔がドアップで視界に映っている。如月さんが瞬きをするたびに揺れるまつげに見惚れながら平常心を保つ。
「はい、それじゃあ返事は?・・・・・って、もう遅刻しちゃうじゃない‼アンタのせいだからねっっ!!!・・・じゃあもう、行くよ!!」
「・・・は!!?・って、ええええっーーー!?」
抱きしめられていた体勢から一転、腕を思い切り掴まれ流れるような速さで走り抜けドレミファ荘を後にした。
見慣れた景色なのに、今日はどこか違う街に来たような感覚
私の腕を今も変わらず掴み続け、前を走っている如月さん。少し荒い息を零しながら綺麗な金髪を揺らしている。
どうして如月さんは.....こうも私に構うのだろうか?
如月さんなら、もっと面白くて楽しい友人はいるはず。いくら転校して来たばっかりとは言え、あの日だって女子と私のマンガの話を・・・・
していた。
チクリ...
突然胸が痛んだ。
あの話を聞いて私は保健室に行き・・・騎士にキスをされた...。
別に嫌じゃなかった。ただ驚いただけ。
だから抵抗をしなかった。
だって.....騎士だったから。