LOVE❤MISSION♂禁断のラブゲーム♀
それから電話はすぐ切れた。
電話が切れると、騎士は床に携帯電話を投げつけ携帯の一部分が甲高い音を立てて飛んで行った。
不穏な空気が流れ、どちらとも何も言わないまま1分ほど経った。
どこかのドラマかアニメでしょ!?
そう言って笑い飛ばせれば、それがいい。
だけど自体は違う。現に純恋さんはいない。
ピンと張りつめた空気を断ち切ったのは、騎士だった。
「探さないと....」
ポツリと吐き捨て、そのまま保健室を出ていく。
「ちょっ....待って!!」
誰もがこんな状況、落ち着いていられない事は分かってる。
でも・・・・こんな状況だからこそ、落ち着いて行動しないと
「・・・っ・・・待ちなさい!!」
昔から足の速さには自信があった。
かなり先を走っていた騎士の制服を思い切り掴む。
「・・はぁ...はぁ....落ち着いて、慌てたって何もいいこと無いわよ!!」
ピシャリと言い放つと、鋭い目で騎士が睨んでくる。
「早く行かねぇと....ダメなんだよ」
騎士の額にはうっすらと汗が浮かんでいる。相当、走った証拠だった。