LOVE❤MISSION♂禁断のラブゲーム♀
ケガではない。どっちかというとメンタルの方。
勝手にため込んで自爆した。
...多分、そうだと思う。
「・・・そっかぁ」
私が答えると、如月さんは手の力を緩め優しそうに微笑み、心底安心したようだった。
屋上であったこと、忘れたわけじゃない。でも...私だけが被害者じゃ無い気もするの。
騎士にも聞きたい事、たくさんあるけど....今は如月さんでいっぱい。
「..純恋さん、ごめんなさい。本当に悪かったと思ってます、反省してます。許してほしいなんて思って無い...けど、ちゃんと謝りたかった」
「...あっ」
しっかりと頭を下げて、突然如月さんは私に謝っていた。
何を謝っているかなんて、容易に想像がついた。
「あたしと騎士、養護施設で出会ったの。騎士が言ってた...「純恋は大事な人」だって。昔から、騎士の事は好きだった...騎士が園を離れていく時、悲しかったけど泣けなかった」
それから、ぽつりぽつりと語っていった。自分の事、騎士との出会い。
ただ、相槌を打つことしかできなかった。それほど...如月さんは悲しい瞳をしていたから。