LOVE❤MISSION♂禁断のラブゲーム♀
―――――――....
「....写真の事。本当にごめんなさい。貼ったのも合成してって頼んだのも全てあたし。...殴るなり蹴るなり...純恋さんの気のすむままに...」
「....いっ...いや、そんな...」
騎士を好きだという事、養護施設で育ったという事、親の事...途切れ途切れだったけど、ちゃんと伝わった。
「....悪いの・・・如月さんだけじゃ無いかもって思う。もちろん、写真の事...確かに苦しかった。でもね、もし..逆の立場だったら、私だって...如月さんよりもっと酷いことしてたかもしれない...」
綺麗で完璧で...こんな人に叶うわけ無いって...自棄になってたかもしれない。
人一倍悲しい事を経験した如月さんだから。人よりもっと辛いことから逃れたかったのかもしれない。
好きな人が離れていくより怖い事って....この世に無いと思うから。
その気持ち...分かる。
「....優しすぎる、優しいよ....純恋さん。・・・騎士が純恋さんの事、好きな気持ち....分かるなぁ...」
「・・・・えっ?」
自分でも驚くほど、拍子抜けたような声が出た。
騎士が....私の事....好き?
・・・・そんなこと...あるわけないって
グルグルと頭の中で再生する騎士と如月さんの声
きっと....如月さんの勘違い・・・
“勘違い”
そう言った瞬間のこと、生徒会室の扉が開いた。
そして...優しい温かみに包まれていた。