夏軌くんと遼ちゃん
かちかち、と携帯のボタンの音は鳴りやまない。
イメージチェンジをした事で、女の子達の僕への意識が変わったようで、先程から、今まで殆ど経験の無い女の子とのアドレス交換をしている。
調度今は昼休みで、他クラスからの人も多いみたいだ。
でも、そんな夢みたいな状況よりも、僕は朝の出来事が気になって仕方なかった。
内海のあの表情。
あれから、何故か避けられてるような気さえする。
現に、昼休みの始めに内海の所へ行こうとしたら、内海は僕を一瞬見てからどこかへ行ってしまったんだ。
その時にも、朝感じたような、何とも言えない寂しさを感じた。