お見合いダーリン!



振り返るとそこに居たのは着物の女性だった。


もしかして…





「すみません。羽須美さん」

「お待ちしましたか?」





そう言って頭を下げるパパとママ。


その間私は着物の女性にうっとり見蕩れていた。


だって、凄い綺麗な人だから…





「いえ、私も来たばかりです。その、ただ――…」





何かあったのかな…?


凄い申し訳なさそうな顔してるけど。





「息子がまだ来てなくて…。今は主人が電話しに行っているんです。本当にすみません」





そう言って頭を下げてくる。


やっぱりこの人が羽須美さんの。


益々、羽須美さんに会いたい。


こんな綺麗な人の息子だと想像しただけでヤバイ。



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