お見合いダーリン!



ホテルの庭に出てみればお見合いドラマに出てきそうな雰囲気。


その中でもキラキラ光る噴水に目がひかれ近づく。





「とても綺麗ですね」

「そうですね。もう、飛び込んじゃいたいです」





アハハハと私がそう言うと羽須美さんがククッと笑った。


私はビックリしてそんな羽須美さんを見上げる。





「羽須美さん?」

「つい、面白くて…」

「えっ」

「どうぞ、飛び込んで下さい。タオルなら貰ってきますから」





そう言い終わった瞬間にブハッと笑い出した羽須美さん。


そんなに可笑しいのかなぁと思いつつも、私も羽須美さんに釣られて笑った。


どんどん身体から緊張感が抜けてくのが分かる。


もっと、早く抜けて欲しかったのに…



< 33 / 80 >

この作品をシェア

pagetop