お見合いダーリン!
「行き先は?」
「ケーキバイキング」
「相手は?」
「羽須美さん!」
私がそういうと鈴加の手がピタリと止まった。
「鈴加?」
「羽須美さんって…。まさか、鈴美姉のお見合い相手の?」
私はコクッと頷いた。
それからすぐに鈴加は焦った顔で私の部屋を飛び出して行った。
いきなり鈴加はどうしたんだろ?
もしかしてトイレを我慢してたとか??
って、のんびりしてる場合じゃない。
「どうしよう」
私は散乱してる服を手に取る。
羽須美さん私服だよね…
それなら大人っぽい服装?
って、言ってもどれを着れば大人っぽく見えるのか全く分からない。
早く、帰ってきて、鈴加!