お見合いダーリン!
こんな事になるならファッション雑誌とか買えば良かった。
ん…?
なに、この音。
ドドドドドドッと聞こえる。
かと、思えば…
―――バタンッ―
勢い良くバンっと開けられた扉の向こうには、パパとママと鈴加の姿。
お姉ちゃんは彼氏の家だから今家に居る遠藤一家集合した。
「鈴加に聞いたけど羽須美さんとデートって本当?」
「う、うん」
何だか恥ずかしいなぁ…
「いつ迎えに来るの?」
「多分、15分後」
「…パパは鞄を選ぼう」
「私は化粧してあげるわ」
「あたしは洋服を選ぶ」
パパもママも鈴加も私の為に…
「こっち来なさい」
「はーい」