お見合いダーリン!



「ご馳走さまでした」





私はそう言って頭を下げる。


二度目。


羽須美さんに奢ってもらったのは…





「行きましょうか」

「はい」





あれから制限時間ギリギリまでケーキを食べつづけた私と羽須美さん。


いや、正しく言えば私だけ。


羽須美さんはと言うとコーヒーを飲みながら私を見てた。





「今からどうしますか?」

「えっ」

「まだ、2時前ですし…」





確かに帰るにはかなり早い時間。


でも、行くって何処に行くの?


うーん。


急に黙り込んでしまった私に羽須美さんは…





「良ければドライブでもしましょうか?」





と微笑みながらそう提案してくれた。



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