お見合いダーリン!



羽須美さんの車はセダン。


凄く羽須美さんっぽいなぁって迎えに来てくれた時にそう思えた。





「…ず…さん」

「……」

「鈴美さん?」

「は、はい」





幸せな程お腹いっぱいだし…


車内はクラシック流れてるし、危うくうとうとしたまま本当に寝そうだった。





「降りましょう?」





降りるって…?


私は視線を窓に向ける。





「あ」





海、海、海ぃー!


私は素早くシートベルトを外す。





「砂浜行きますよね?」

「そうですね」

「タオルか何かありますか?」

「タオルですか…?」

「はい!靴脱ぎたいんで!!もし、ないならそこのコンビニで買ってきます」



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