お見合いダーリン!
「鈴美さん!だ、大丈夫ですか?」
「大丈っくしゅん」
足を大きく蹴った結果、ツルッと滑ってそのまま尻餅ついてしまった私。
尻餅ついた所は浅瀬だったけど偶然にも波がザバンときて私はびしょびしょ。
「これでも着て下さい」
と、羽須美さんは自分が着ていたジャケットを脱いだ。
嬉しいけど…
「濡れちゃいますよ?それに、意外と寒くないですから」
そう言ってジャケットを返す。
「いや、あの…」
「本当に大丈夫大丈夫です」
「透けてるので着て下さい」
透けてるって…?
あっ。
私は視線を胸元に落とす。
「う、うぎゃああぁぁ」