お見合いダーリン!
「名前は羽須美さん。羽須美翼さん」
羽須美!?
さっきの携帯小説と同じ名前じゃん…
って事はもしや大人気アイドルだったりするのかな?
まさに今の私はさっき読んだ小説の主人公になったみたいな気分。
「じゃあ、帰ろうかしら」
「ゆっくりしていって下さい」
「ゆっくりして行きたいけど。羽須美さんに謝罪をしなくちゃいけないからねぇ…」
何故だか分からない。
けど、私の口が勝手に動いて…
「私、そのお見合い受けたい」
って、思いっきり叫んでいた。
「あんた何を言ってるの!?お見合いよ」
「さっきママは言ったよね…?何でも良いから決めなさいってだったら、私、お見合いしたい!」