お見合いダーリン!



―…夕日が沈むのを見に来てるのか辺りにはどんどんカップルが集まって来てる。





「綺麗ね」

「お前の方がキラキラしてるよ」





そう言った声が聞こえる中。


私と羽須美さんは…





「乾きましたか?」

「うーん。まだしっとりって感じですね」





少し場違いな会話をしてる。


だって、私と羽須美さんは夕日を沈むのを見てる訳じゃなくて。


私のワンピースと下着が乾くのを待ってるから。





「はぁ」





隣に座る羽須美さんが溜め息をついた。


きっと、呆れているんだ…


私がこんなにも子供でバカだから。





「羽須美さん、ごめんなさい」

「鈴美さん…?」

「今日はごめんなさい」



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