お見合いダーリン!
「私、そのこんな風に男の人と出掛けるのは初めてで…。はしゃぎ過ぎちゃいました」
「……」
「羽須美さん。今日は沢山迷惑をかけてごめんなさい」
私は頭を深く下げた。
「上げて下さい」
「でも…」
「鈴美さん、お願いです」
いいのかな?と私はそっと顔を上げて羽須美さんに視線を向けた。
「良ければ僕の話しを聞いてくれますか?」
羽須美さんになんて言われるんだろうか。
「返事が無いですが、僕は勝手に話すので聞いて下さい」
と、うんともすんとも言わない私に対し羽須美さんはまた口を動かし始めた。
「今日は楽しく過ごせました。それは鈴美さんのお陰ですよ。ありがとうございます」