お見合いダーリン!



「遠藤…」

「はい」

「これはどういう事だ?」





河瀬先生がビシッと指差した先には…





【進路第一志望(羽須美)】





と、書かれてある。





「え、そのままですけど…」

「‘羽須美’と言うのはなんだ?ちゃんとハッキリ記入をしなさい」





河瀬先生は私に教卓上のペンを渡してきた。


あ、そっかそっか。


ちゃんと記入すればいいんだ、と思い私はスラスラとペンを動かす。





「書けたか?」

「はい」





私はもう一度、進路の紙を渡す。


これで大丈夫!


私は机に戻ろうとした時。





「えーんーどーう!」





次は河瀬先生が大声で私を呼んだ。



< 77 / 80 >

この作品をシェア

pagetop