お見合いダーリン!
――その日の夜。
「え、それは本当ですか!?」
おばあちゃんから電話で羽須美さんから、私とのお見合いの了解を頂いたと聞いた。
「了解を頂いた以上は…」
「あぁ、断る訳にもいかない」
「えぇ」
「鈴美、しっかりやるんだぞ」
「ヤッター」
パパからもOKが出て私と羽須美さんのお見合いが決まった。
お見合いの日付は5月3日。
私の人生を賭けたお見合い。
相手は大人気アイドル。
今から興奮して寝られないよ!
「待ってて〜。大人気アイドル羽須美さぁん」
なんてベットに横たわりながら天井に向かって叫ぶ。
揺る揺るになった頬で羽須美さんの名前をひたすら呼んだ。