心音
『ついたけど、何か思い出した?』 「いえ全然。・・でも」 『でも?何』 「すごく綺麗ですね。」 『・・・・そうね。』 ちょうど日が沈むところだった。 海は不思議だ。こんなにも素直な気持ちにさせてくれる。 知らずのうちに自分の気持ちを勝手に話し始めていた。