センチメンタル・ギター
たった数分の歌なのに

言葉では表せないほど長く感じた

ちゃんと弾けただろうか

ちゃんと歌えただろうか

ちゃんと伝わっただろうか…


穂奈美ちゃんの反応は…―

「鼎君の声って凄く優しいね」

「それは褒め言葉?」

人に聞かせたって事実にハニカム


「私はロックな鼎君しか知らなかったから、こんな優しい声してると思わなかった」

確かに僕の聞く音楽と

僕の歌声は直結はしないだろう


「味のある声だよね、他の曲も聞かせて」

そう言われて僕は初めてのアンコールに答える

次の歌はスコア集を見せて穂奈美ちゃんも歌える歌にした

ちょっとアレンジでリズムを早くして

僕らの好きなロック調を意識して弾いてみる


部屋で二人声を張り上げて歌う

アンコールを含めて3曲

僕の初ライブは成功で幕を閉じた
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