ずっと好き。
様子を見ていると、1年生がいない。

そうだった。

紗綾ちゃんは、部活を辞めたんだった・・・。

だから2年生だけだ。


「もう、愛由ちゃんなんか、知らないっ!!」


香里ちゃんが怒って、音楽室の出入口の方へ向かおうとした時、

私とバッチリ目が合ってしまった。


「あっ、みら先輩!」


香里ちゃんの声に皆こちらを向く。


「突然来ちゃってごめんね。何かあったの?怒ってるみたいだけど・・・。」


沈黙が続いた。

聞いちゃいけなかったかな・・・?



< 103 / 136 >

この作品をシェア

pagetop