ずっと好き。
「みら先輩・・・その、ごめんなさいっ!」


突然、香里ちゃんが頭を下げた。


「えっ、何で謝るの?」

「みら先輩やちか先輩は今までずっと私達を教えてくれていたのに、私、愛由ちゃんを見捨てようとしてました・・・。」


香里ちゃんは少し涙声で話し始めた。


「先輩達は、どんなにめんどくさくても私達に、丁寧に教えてくれたのに、私は・・・。」

「香里ちゃん、自分を攻めないで。最初は皆そうだから。大丈夫。」


私は、優しく言った。


「ところで、今日は何か用でも・・・?」


海君に耳元でそっと言われた。


「皆の事が、心配でさ・・・。つい、見に来ちゃった。」


そう言うと、海君だけでなく、皆が嬉しそうに笑った。



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