ずっと好き。
私は、軽く流したけど、

本当は”気のせい”で吹き飛ばせる程、軽い悩みじゃなかった。



ずっと、海君に会いたくて

勉強なんか、どうでもいいって思っちゃう位会いたくて

会いたくて、会いたくて、苦しくなって・・・。

部活にまで来ちゃった先輩を

海君は、笑うかな?


「やっぱ、悩みがあるんですよね?僕で良かったら、何でも聞きます。言って下さい。」


こんな恥ずかしい悩み、言える訳ないよ。

会いたくて会いたくて、胸が苦しいんだって。

そんな事、言える訳ないでしょ?


「大丈夫、海君は気にしないで!・・・じゃ、私、本当に帰るから。」


私の靴箱に行きかけた時、


「・・・何か隠してる。」



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