ずっと好き。
「みらちゃんー?何してるのー?行っちゃうよー?」

「あっ、ごめん由宇ちゃん、先行っててっ!!」

「いいんスか?行かなくて・・・」

「いいのいいの、ここで立ち話もなんだし、そこ座って話そ!」



男子恐怖症の私が、自分から男子と話すなんて、初めてだった。

だから、自分にびっくりしていた。

何で、こんなセリフをさらっと言えたのか・・・。



「ねぇ、海君、何で吹奏楽入ろうと思ったの?」

「・・・自分でもわかんないッスw笑」



あはははは・・・と大きな声で笑ってしまった。

案外、海君って面白い人なのかも。



「私はねぇ、シロフォン(木琴)をやりたくて、入ったんだぁ!」

「そうなンスか。夢があっていいッスね。」

「全然良くないよ!海君みたいにドラム習ってるわけでもないし、下手クソだし・・・。」


自分で、何でこんな事言っちゃったんだろ、って損した。



< 14 / 136 >

この作品をシェア

pagetop