ずっと好き。
あ・・・。

愛由ちゃん、フラれちゃった・・・。



楽器室には愛由ちゃんの泣く声が響いていた。


「山田とは、これからもずっと、友達としか思えないから。・・・じゃ。」


海君は愛由ちゃんを残して、楽器室を出た。



ってゆーか、どうしよ。

海君に見つかってしまった。


「先輩・・・?」


私は、愛由ちゃんに聞かれたらマズイと思って、海君を女子トイレに連れ込んだ。


「あの、先輩・・・。ここ、女子トイレ・・・。」

「ごめんっ、聞くつもりはなかったのっ!!」


私は、もう必死。


「本当に、本当に、ごめんねっ!!」


愛由ちゃんが聞いてるとも、知らずに。



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