ずっと好き。
「みら先輩、ちょっといいですか。」


私は・・・愛由ちゃんに呼び出された。

海君に告白した場所、楽器室に。



「みら先輩、何で私達の話聞いてたんですか。理由を言って下さい。」

「だから、楽器室に忘れ物があって、それを取りに・・・」

「それは嘘です。みら先輩、先輩は、大蔵が好きなんですよね?」


否定したいのに、出来なかった。

多分、今愛由ちゃんに言っても何も信じてくれないだろう。


「ずっと前から、思ってました。先輩の大蔵を見る目、他の男子と違うんです。自分で気づいてないだろうけど。」


他の男子と、見る目が違う・・・?

そんな事言われたって、しょうがないよ。

だって、海君が好きなんだもん。

好きで、好きで、毎日泣きたくなるんだもん。



「私に位、本当の事言ったらどうですか。大蔵が好きなんだって――・・・」



ガタッ



・・・海君!?




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