ずっと好き。
「じゃあ、ドラム・・・叩いてみてもいいッスか?」


その子はドラムの椅子に座った。


「ドラム、習ってるの?」

「はい、一応・・・。」


と言って、その男の子はドラムを叩き始めた。

はっきり言って、超上手い。


パーカッション初心者の私からしたら・・・完璧だった。


「すっごい上手だね!名前は何て言うの?」

「大蔵海(おおくらかい)って言います。」


大蔵・・・海君・・・。


私は何も喋ってないけど、何故か海君に親近感を沸かせていた。




この出会いが、私の全てを狂わした・・・。



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