ずっと好き。
「意地悪なのは、先輩の方じゃないですか・・・。」


海君はそう言うと・・・

寂しそうに俯いた。


「海君・・・そんな顔しないでよ・・・。ごめんね。」

「大丈夫ですよ・・・。先輩こそ、泣かないで下さい。」

「へへっもう、泣きやんだもんね・・・!」


しばらく、沈黙が続いた。

白をきったのは、海君の方だった。


「そろそろ、音楽室に戻りましょう。ちか先輩が心配してます。」


”ちか先輩が心配してます”


それって、ちかちゃんに迷惑かけたくないって事・・・?

私・・・本当に、嫌な子だなぁ・・・。

また、ちかちゃんに嫉妬しちゃってるよ。



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